本記事では、森岡毅さんが執筆した「USJを劇的に変えた たった1つの考えた方(角川書店)」の内容を元に、現役のメーカー技術者であるワクテクがビジネスに役立つ情報を発信します。
本記事はこんな方にオススメです!
- 仕事の効率を上げたい
- 仕事の成果を出したいけど上手くいかない
「USJを劇的に変えた たった1つの考え方」
「USJを劇的に変えた たった1つの考え方(角川書店)」は森岡 毅さんが執筆された、ビジネス書の名前です。
森岡 毅さんプロフィール
- 1972年生まれ
- 1996年 神戸大学経営学部卒業後、P&Gジャパン マーケンティング 本部に入社
- 2010年 USJへ入社
- 2010年 株式会社「刀」を設立、代表取締役CEOに就任
「USJを劇的に変えた たった1つの考え方」では、森岡さんがUSJをV字回復させた事例からマーケティング思考方法を学ぶことができます。
執筆した目的を森岡さんは以下のように語っております。
この本の目的は実践経験者の視点で次の2つのニーズに出来るだけわかりやすく答えることです。
・個人も会社もビジネスで成功するためのカギである「マーケティング思考」を伝えること
・私が体得してきた「キャリア・アップの秘訣」を伝えること
プロローグ USJがTDRを超えた日
日本を代表するマーケターである森岡 毅さんが自身のマーケティング経験を元に執筆しており、本書ではマーケティングに必要な戦略的思考が紹介されています。
この戦略的思考はマーケティングだけでなく、他のビジネスシーンでも活用できるため、今回はメーカー技術者であるワクテクが技術者の目線で戦略的思考で仕事の成果を上げる方法を紹介していきたいと思います。
戦略的思考方法とは
「戦略的思考」とは、
①やらない勇気を持つ
②相手の情報を徹底的に収集する
③リソースの投入どころを見極める
どういうことなのか、森岡さんの言葉を交えながら簡単に解説していきます。
まず戦略という言葉について、森岡さんは本書にてビジネスの文脈で以下のように定義しています。
戦略とは、目的を達成するために資源(リソース)を分配する「選択」のこと
第4章 戦略ってなに
さらに噛み砕いて以下のように戦略を説明しています。
戦略とは、何か達成したい目的を叶えるために、自分の持っている様々な資源を、何に集中するのかを選ぶこと
第4章 戦略ってなに
では、なぜ戦略的に考えることがビジネスにおいて重要なのか?
それは、本書で森岡さんが語られるように、リソースが十分な環境でビジネスができることはほとんどないからです。ここでいうリソースはヒト・モノ・カネさらには時間が該当します。
皆さんは一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
あともう少しお金があれば、時間があれば、人手があれば、もっといい商品・コンテツをお客様に提供できるのにと・・・
しかし、ビジネスではそれらのリソースが十分になることを期待しても、大抵は不足した中で戦わざるを得ない場面がほとんどです。
そのような状況下、どうすれば成果を上げることができるのか?
それは、やらない勇気を持つことです(上記①)。つまり、全ての仕事に全力を注いでも先述したようにリソースが不足し成果も半端なものになってしまうため、最も肝となる仕事を3つほどに絞り(上記②③)、その領域にリソースを注ぎ込み100点、少なくとも80点以上を取ることができれば周りから評価されるでしょう。(他の仕事はやらないと言いつつも、手を抜くレベルですね。。でないと上司から怒られてしまいますので。。)
歴史を遡ると戦略的思考を実践し成果を出した有名な戦国武将がいます。それが、織田信長です。織田信長は桶狭間の戦いで、25000〜40000人の今川義元軍に対して5000人の兵力(リソース)を適切なポイントで投入し打ち破っています。
桶狭間の戦いで織田信長が勝利した要因
- 桶狭間という地形のせいで軍の形が乱れていたこと
- 信長が義元がどこにいるか、義元たちの動きをよく把握していたこと
参考リンク:https://nihonsi-jiten.com/okehazama-tatakai/#i-8
織田信長は、戦力的には圧倒的に不利な状況下で、無駄な戦はせずに相手が桶狭間までにくるのを待って、一斉に攻撃を仕掛け勝利しています。
限られたリソース(兵力)を効果を最大化するために、無駄な戦をしないという選択をし、相手の情報を徹底的に収集することで、桶狭間では相手の陣形が崩れることを見越して兵力を一斉に投入しました。まさに、戦略的思考により圧倒的な成果を出すことができたストーリーではないでしょうか。
ワクテク的、戦略的思考の活用方法
最後に戦略的思考方法を実際の仕事でどのように活かすか、メーカー技術者でもあるワクテク目線でお伝えできればと思います。
仕事で何か新しい製品・コンテンツを開発するケースを想像してみて下さい。
その時に、今流行りのモノを作ろうか?高機能な製品を作ろうか?といった考えが浮かぶかと思います。
ここで注意しなければならないのは、いろんな要素を盛り込もうとすると、まさにリソース不足に陥るのです。何に対して自分が持っているリソースを投入するのかを考える必要があります。
その時に重要なのが「相手の情報を徹底的に収集」しているかです。ここで言う相手は誰でしょうか。それは、新しい製品・コンテンツを購入し使用するユーザー(お客様)です。
ユーザーが何を求めているのか。ユーザーはどういう心理状態でどういう行動をするのか。様々な観点でユーザーが本当に求めているものを理解する必要があります。
こんなことは当たり前だ!と思う方もいらっしゃるかと思いますが、現役の技術者であるワクテクの経験から、人は自分が良いと思うモノに対しては、あたかも周りの人も同感して貰えると勘違いしてしまう傾向があるかと思います。その結果、せっかく多くのリソースをかけて作ったのにユーザーに全く見向きされない製品を作ってしまうという事態に陥ってしまいます。
ユーザーへの徹底的な情報収集の結果、作るべき製品やコンテンツが見えてきたということは、戦略的思考においてリソースを投入すべき領域も見えてきているかと思います。この領域で80点〜100点を取ることで周りと差をつけることができる成果を上げることができます。
まとめ
本記事では、森岡毅さんが執筆した「USJを劇的に変えた たった1つの考えた方(角川書店)」で紹介されている戦略的思考方法について解説しました。
戦略的思考方法では以下の3点がポイントとなります。
①やらない勇気を持つ
②相手の情報を徹底的に収集する
③リソースの投入どころを見極める
戦略的思考で圧倒的な成果をあげていきましょう!!
また、本記事で紹介した内容は「USJを劇的に変えた たった1つの考えた方(角川書店)」に書かれている内容の一部のみです。
興味を持たれた方は是非読んみて下さい!
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